ホワイトニングについて③「ホワイトニングの種類2」
2015年11月30日
ホームホワイトニングとは歯科医院で個人の歯型に合わせて作った専用のホワイトニングトレー(マウスピース)を作り、自宅でホワイトニング用薬剤をいれたトレーを歯に数時間装着することで歯を白くする方法です。
低濃度の薬剤を使用して時間をかけてゆっくりと作用させるため薬剤がより深くまで浸透し、より一層白くなりその白さも長持ちします。
ホームホワイトニングでは過酸化尿素という薬剤を使用します。
過酸化尿素の分解は極めて遅く完全に分解されるのに数時間かかります。また分解の過程においてその濃度は次第に低下し最後には0になります。過酸化尿素は分解して過酸化水素を発生させますが、そのホワイトニング効果は例えば過酸化尿素20%は過酸化水素約6%に相当します。
ホームホワイトニングの薬剤として過酸化水素を使用した場合分解速度が速く知覚過敏の発症リスクも高いため日本においてはホームホワイトニングの薬剤は過酸化尿素を使用しています。
実際には10%、15%、20%の過酸化尿素を使用し、最初は10%しみなければ15%、それでもしみなければ20%まで引き上げて使用します。
上記のような使用方法が理想的ではありますが、日本人の場合はエナメル質の厚みが欧米人に比べてかなり薄いので20%の薬剤を使用した場合約7割くらいの方に知覚過敏が発生することを確認しています。
当院では10%の過酸化尿素を1日2時間2週間を目安に使用していただいています。
その後は知覚過敏などの不快症状がなく、患者様のご希望に合わせてもう少し白くしたいということであれば継続し、白さに満足していただければホワイトニングは終了ということにしています。
興味のある方はスタッフまでお気軽にお問い合わせください。
次回はホワイトニングの際の注意事項についてご説明したいと思います。